都川の棚田

【熊ヶ谷の棚田】

中でも都川の誇る石垣棚田です。棚田枚数20枚、総面積1.2haで、石積みの高さは3mにも及ぶ壮大な石垣群です。石積み工法は穴太積みで、埋め込みはカンナ流しの洗い込み法によって築かれました。春は、黒く苔むした石垣と白い残雪の鮮やかなコントラスト、平行線階段状の傾斜に沿って築かれた曲線の田面に並び植えられた早苗の景色、秋は実った黄金色の稲穂と相まった錦秋の渓谷など、四季を通じて日本山村の原風景を楽しむことができます。

【大屋形の棚田】

古い歴史を誇る旧家、屋号「大屋形」が所有する棚田です。棚田枚数11枚、総面積0.7haの石垣群は、最大の田面1反5畝から最小2畝までがあります。全貌を県道から見上げると、江戸末期に築かれた目前いっぱいの石垣群のすがたに圧倒されます。

 

【田代の棚田】

谷中の河内神社から川を挟んで見上げる棚田群です。持ち主の屋号「田代」山田家の棚田群は、一兵山家山からの山足の長い山腹斜面の豊富な渓水で水稲の作付けが行われています。
棚田枚数30枚、総面積1.5haで、築かれたのは江戸末期といわれています。

 

【イズモジョウの棚田】

大元神社裏に累々と幾段にも積み重なる大石垣群は、往古から営々と築き上げられ、今日の素晴らしい景観を見せています。棚田群の中程にある大岩には地主神様も鎮座されています。石積み総面積29haにも及ぶ石垣群は、棚田枚数51枚、総面積1.6haで、まさに地名のごとく城塞のようです。