坂本の棚田

坂本米の生産地「坂本」は古来より稲積原と呼ばれ、土地が高燥で日光がよくいきわたり、水は清く、土質が米作に適して、そのうえ米穀貯蔵上よいところといわれてきました。

水源となる雲月山は全山が花崗岩風化土(マサ土)でなりたち、薄く火山灰に覆われています。1800年ごろから鉄穴(かんな)流しが行われ、先人たちは、砂鉄を採取した際に発生した土砂と石材を利用して坂本川を中心に耕地を広げていきました。

人々が牛を使い、刈り取った芝草とたい肥をすきこんで苦労して耕作を続けた小さな棚田は、昭和53年~昭和58年に圃場整備を行い1枚あたり1,000㎡規模に拡大され、現在の191枚、18haの棚田となっています。(参考:旭町誌)

春の田植え直後のみずみずしい圃場の連なり、黄金色の稲穂が輝く実りの秋、田舎の原風景に出会える場所です。

【2022年田植えの様子】