上田・平佐の棚田
上田・平佐の棚田は邑南町羽須美地域の西部、眼下に中国太郎江の川を見下ろす山腹に位置しています。その昔たたら製鉄の砂鉄採取「かんな流し」によって発生した石を積上げ棚田を開発し、そこから湧き出す少量ながら清らかな水と稲作に適した寒暖の大きい気候に恵まれ、良質美味の棚田米を生産してきました。
棚田の保全と地域資源を活用したグリーンツーリズムの推進を担い、平成10(1998)年から上田・平佐棚田保存会を立ち上げ「棚田オーナー制度」を導入しました。
平成13(2001)年には県の棚田地域等緊急保全対策事業補助金を充て、オーナーたちの休息施設と住民との交流拠点を兼ねた農業体験交流施設「龍王塾」を整備。棚田保存会が主体となり、来訪者に地域資源の棚田、特産品や自家野菜を活かした、「農」「食」「住」を体験・体感してもらうなど、家族単位での交流の促進が図られています。
上田・平佐の棚田周辺には、平成30年4月に廃線となったJR三江線の宇都井駅や、4月に見ごろを迎える花桃が有名な川角(かいずみ)の桃源郷、神谷の棚田等がありますので、そちらに行かれる機会がありましたら、ぜひ上田・平佐の棚田にもお立ち寄りください。